【比較】タフティング用毛糸3種|毛糸を変えるだけで仕上がりが変わる
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こんにちは。
大阪のタフティング専門店 RUGMATAG(ラグマタグ)店長の栗巣です。
何枚もラグを作ってきたのに、なぜか「思っていた仕上がりにならない」
技術は上がっているはずなのに、完成した作品を見るとどこか物足りない——
そんなときは、毛糸を変えるだけで一気に変わることがあります。
もちろん、打ち込み密度やカービングなど、技術で変わる部分はたくさんあります。
でも、完成度を“最短で”引き上げたいなら、まず見直してほしいのは 毛糸 です。
ラグの見た目も、触り心地も、そして「長く使えるかどうか」も。
印象や使用感の大部分は毛糸が決めます。
同じ時間をかけて、同じように丁寧に作っても。
毛糸の質が変わるだけで、仕上がりは驚くほど変わります。
・質感
・高級感
・耐久性(へたりにくさ・摩耗への強さ)
この記事では、RUGMATAGで販売している毛糸3種類の中から、
敷くラグに向いている「ラグ用毛糸(MB210・ウール)」と、
ラグ以外の作品におすすめの「ソフトアクリル毛糸」の違いを、分かりやすくまとめました。
まず知ってほしい「撚り(より)」の話
撚りとは、糸をねじって束ねる強さのことです。

・撚りがやさしい → ふわっと柔らかい/へたりやすい
・撚りが強い → 糸がしっかり/へたりにくい
ラグ用毛糸は、撚りが強め。
ラグとして使ったときに形が崩れにくく、長持ちしやすいです。
毛糸ごとの仕上がり
ソフトアクリル毛糸(2本取り/ラグ以外の作品向き)

タフティングガンで使用するのはまったく問題ありません。
ただ、ラグ用の毛糸と比べると撚りがやさしめです。
その分、やわらかくふんわりした触り心地に仕上がります。


→ 初心者の方/小物/飾る作品におすすめ。
MB210 アクリル毛糸(5本取り/敷くラグ向き)

同じアクリルでも、MB210は撚りが強めで糸がしっかり。
柔らかさはありつつ、耐久性もあります。
抗菌・防臭加工がされており、安心の日本製。
MIXカラーやグラデーションなど繊細な表現をしたい人におすすめです。


→ 「敷ける」+「表現も楽しみたい」人向き。
ウール毛糸(2本取り/敷くラグ向き)

撚りが強く、仕上がりが重厚で高級感がある仕上がりに。
色味は落ち着いていて、インテリアに馴染みやすい。
復元性や調湿など、実用面も優秀。踏み心地はしっかりめ。


→ 「長く使える高級感」を目指す人向き。
実際に家で使って、へたり具合を比べてみました
※生活環境や密度で結果は変わります。あくまで一例です。
ソフトアクリル毛糸(洗面所前/約1年半・毎日使用)

→ 全体的にへたれてきた
ふわっと感は減り、毛足が寝た印象に。


毎日踏む場所だと消耗が早めでした。
※打ち込みの間隔を詰めて密度を上げることで、消耗を抑えやすくすることができます。
ただ、「毎日踏むラグ」が目的なら、毛糸自体をラグ用にする方が確実です。
MB210 アクリル毛糸(玄関マット/約2年・毎日使用)

→ 少しへたりはあるが、十分強い
一度洗濯しても毛足がまだ立っており、柔らかさも残っていました。


ソフトアクリルより明らかに耐久性は高めでした。
ウール毛糸(壁掛け1年 → ウォークインクローゼットで約2年・毎日使用)

→ へたりをほとんど感じない
踏んでも毛足が戻りやすく、見た目の変化が少ない。


「ラグとして長く使う」なら、やはりウールは強いです。
結論:敷くラグに向いているのは「MB210」と「ウール」

どちらもラグ(敷物)向きですが、得意分野が違います。
ウール毛糸:高級感/しっかり踏み心地/へたりにくさ重視
MB210アクリル毛糸:柔らかさ/発色/MIXやグラデーションなど表現重視
ソフトアクリルがダメ、という話ではありません
ソフトアクリル毛糸は、
毎日踏むラグを目的にすると、毛糸の設計的に消耗が早く出やすい。
でも「発色が良い」「コストを抑えやすい」「ふわふわで気持ちいい」など、すごく優秀な毛糸です。
ステップアップは、自然な流れです
最初はソフトアクリルで始めて、
「次はもっと良いラグを作りたい」と思うようになる。
そのタイミングで MB210/ウールに替えるのは、とても自然な流れです。
毛糸を替えるだけで、見た目も質感も耐久性も変わります。
次の一枚を変えるなら、まず毛糸から。
あなたのラグが「長く使えて、ずっと好きでいられる一枚」になりますように。