仕上がりが変わる!初心者のためのカービング基本テクニック
(2025年7月29日更新)
こんにちは!大阪のタフティング専門店「RUGMATAG(ラグマタグ)」店長のクリスです。
「なんだかラグのデザインがぼやけて見える…」
「もっとはっきりした輪郭にしたいのに…」
今回は、そんなお悩みを解決するテクニック、「カービング」の基本をご紹介します!
カービングってなに?
カービングとは、トリマー(ラグ用バリカン)を使って、色の境目などを彫ることで輪郭をはっきりさせる技法です。
このひと手間を加えるだけで、デザインがくっきり際立ち、平面的だった作品にも立体感が生まれます。
仕上がりのクオリティがぐんとアップする、ぜひ覚えておきたいテクニックのひとつ。
今回は、初心者の方でもすぐに実践できるように、カービングの基本を5つのステップに分けて、分かりやすくご紹介していきます。
まずは 準備から!必要な道具と環境について
カービングを行うには、適切な道具選びや作業環境も大切です。まずは以下のものを揃えましょう。
プラスチック製の細い棒

色の境目をはっきり分けるのに使います(コームの細い柄の部分が手軽に準備できてオススメです)
トリマー(ラグ用バリカン)

カービング作業の主役となる道具です
作業スペース

ラグを自由に回転させられる十分な広さを確保しましょう
集塵機または掃除機

作業中は毛くずが多く出るため、吸い込まないように注意が必要です。作業時には集塵機を使って毛くずを吸い取りながら進めるのがおすすめです。
※掃除機で代用することも可能ですが、細かい毛くずが原因でモーターやフィルターが詰まり、故障につながる可能性があるためご注意ください。
カービングの5つの基本ステップ
1:色と色の境目を分ける

まずは境目をプラスチック製の細い棒で分けていきます。
指で分けるよりも正確で、毛がきれいに立ち上がるので、この後の作業がラクになります。
2:刃をいれる角度

トリマーの刃は垂直ではなく、少し角度をつけることで、くっきりとしたラインを出すことができます。
角度によって印象が変わるので、何度か試して自分の好みの彫り方を見つけてくださいね。
3:V字カットで境目くっきり

まずはトリマーの刃を片側に傾けて境目の一方から彫っていきます。
次に反対側も同じように刃を傾けて彫ると、V字型の溝ができあがります。

もし一度で綺麗に分かれなかったら、もう一度境目の毛を立ち上げて分け直してから再チャレンジしてみてください。

境目に残った毛を取り除くと、ラインがさらにシャープになります。
ポイント4:境目が最も低くなるようにする

きれいなカービングのポイントは、色の境目部分を一番低くすることです。
境目を低くすることで、境界線のラインがくっきりでます。
ポイント5:全体のフォルムを整える

全体のバランスを見ながら、角を丸めたり文字のラインを整えたりしましょう。
少し離れた位置から見て、気になる部分があれば微調整して整えると、より綺麗な仕上がりに◎
Before / After で違いをチェック!
カービング前と後を比べてみます。

カービング前:
文字のアウトラインがぼんやりしていてはっきりしません。色同士が混ざり合って見えます。

カービング後:
文字のアウトラインがくっきりし、メリハリが生まれ、デザインが立体的に浮かび上がって見えるように!
遠くから見ても輪郭がはっきりと分かる仕上がりになりました!
カービングのまとめ
最後に、今回の内容をおさらいしましょう。
✅ 色と色の境目を分ける
✅ 刃を角度をつけて入れる
✅ V字カットでくっきり仕上げる
✅ 境目部分を一番低くする
✅ 最後に全体のフォルムを整える
カービングはやればやるほど上達するテクニック。最初は時間がかかっても、練習を重ねることで自然とスピードも精度も上がります!
慣れてきたら、ぜひ複雑な文字や細かいイラストにも挑戦してみてくださいね!
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動画でチェックしたい方はこちら!
今回のカービングテクニックは、YouTubeでも紹介しています!動画で動きやコツを確認したい方は、ぜひチェックしてみてください🎥
おわりに
最後までお読みいただき、ありがとうございました!この記事が、あなたのステップアップにつながれば嬉しいです。
「もっとこんなテクニックが知りたい!」
「ここが分からなかった!」など、コメントやご質問もぜひお寄せください。
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