タフティングに適した糸の選び方
こんにちは。大阪の森ノ宮でタフティングのワークショップと機材・資材の専門店を運営しているTufting studio & shop RUGMATAG(ラグマタグ)です。
タフティングを始めてみたものの「タフティングに適した糸ってどれ?」「試しに買ってみたけどうまく打ち込めない…」など感じたことはありませんか?今回はタフティングに適した糸の選び方と巻き方の種類のご紹介します。
毛糸の種類
主流の家庭用タフティングガン(例:AK-1)を使ってラグを制作する場合、アクリル毛糸かウール毛糸が適しています。コットンや化学繊維系の毛糸は家庭用のタフティングガンでは切れにくい物が多く、タフティングガンの故障の原因にもなりますので注意が必要です。一度に大量に購入するのではなく少量で購入し、ご自身のタフティングガンとの相性を確認してください。
お勧めは「タフティング用」として販売されている毛糸を使用することですが、手芸用などその他の毛糸で代用することもできないわけではありません。ただ、製品によってはうまく打ち込めなかったり、切れなかったり、そのせいでタフティングガンが故障してしまうといったことなどもあります。
また、毛糸の太さはタフティングガンの糸穴のサイズに合わせる必要があります。太さに合わせて一度に使用する毛糸の本数も調節する必要があり、例えば並太程度の太さの毛糸であれば2本取り程度が一般的な家庭用タフティングガンに適しています。ご自身が使用する毛糸の太さに合わせて本数を調整しましょう。
※当店で販売している毛糸は敷物会社で実際に使用されているラグ用の毛糸です。ウールは2本取り、MIYOSHI RUGのアクリルは4〜6本取り(当店では5本取りで使用)が適しています。
アクリルとウールの違い
ラグの素材としてよく使用されるアクリルとウール。それぞれに魅力があるので簡単にご説明致します。
アクリル
発色が良い、柔らかい、糸の長期保管が楽
ウール
天然繊維、高級感がある、へたりにくい
細い毛糸と太い毛糸の違い
1〜3本取り程度の太い毛糸
一度に使う毛糸の本数が少ない分、準備や扱いは楽で簡単です。またバリカンやハサミなどで加工することにより、色の境界線をはっきり表現しやすいです。素材や毛足の長さにもよりますが、少し詰めて打つようにしないと隙間ができてしまうことがあります。
4〜6本取り程度の細い毛糸
一度に使う毛糸の本数が多い分、用意は大変です。違う色を段階的に混ぜていくことによりグラデーションなどの表現が出しやすくなります。素材や毛足の長さにもよりますが、あまり詰めて打たなくても隙間が目立ちにくいです。
巻き方の種類
巻き方には、俵巻きや玉巻き、コーン巻きなどがあります。それぞれの特徴や違いを解説します。タフティングに向いている巻き方もありますので、参考にしてみてください。
俵巻き
市販の手芸用に多い俵巻きは、そのままでは糸がスムーズに出てこず使用しにくいので、玉巻き器を使用して玉巻きにすることをお勧めします。
※玉巻き器は当店でも販売しているダルマの玉巻き器がお勧めです。
玉巻き
玉巻きした毛糸は少量になってくると使用時に転がりやすいので、小さめのカゴなどに入れて工夫すると扱いやすくなります。玉巻きの毛糸はコーン立てでは使用できないので注意が必要です。
コーン巻き
タフティングに理想的なのはコーン巻きです。タフティングは使用する毛糸の量が多いため、俵巻きや玉巻きだとすぐなくなってしまうので手間がどうしても増えます。コーン巻きだとその手間が解消されるため作業時間の効率化を求める方はコーン巻きがお薦めです。コーン巻きの場合はコーン立てがあるとより使いやすくなります。
ご自身の環境に合わせてお選びください。
まとめ
今回は糸の種類と巻き方の種類を解説しました。タフティングに適した毛糸を選んで、トラブルなく皆さんのタフティングライフが少しでも豊かになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。RUGMATAGでは、今後もタフティングに関する様々な記事を投稿していく予定です。新着情報はinstagram・Twitter・LINE公式アカウント・メールマガジン(下記)などで定期的にお知らせしていく予定です。ご興味のある方はぜひ、SNSのフォローやLINE公式アカウントの友達追加、メールマガジンへの登録をよろしくお願い致します。