AK-DUOのカット⇄ループ切り替え方法
こんにちは。
大阪のタフティング専門店 RUGMATAG(ラグマタグ)店長のクリスです。
AK-DUOを使っている方から、こんなご相談をよくいただきます。
「AK-DUOを買ったけど、カットからループに切り替えられない…」
「ループからカットに戻したら、毛糸が切れなくなった」
「調整したつもりなのに、うまく打ち込めない」

AK-DUO Custom model カット&ループパイルタフティングガン(¥42,000)
AK-DUOは 1台でカットもループもできる便利なガン ですが、切り替えの仕組みを知らないと、うまく打ち込めなくなることがあります。
この記事では、
カット ⇄ ループの切り替え方法をくわしく解説します。
※こちらの調整は、AK-DUO以外のタフティングガンで実施すると不具合の原因となる可能性があるため、お控えください。
まず大事な注意点【必ず守ってください】
切り替え作業をするときは、必ず電源を切った状態で行ってください。

・コンセントを抜く
・ガンが完全に動かない状態を確認する
安全のため、ここは必ず守りましょう。
AK-DUOの仕組みを簡単に説明すると
AK-DUOは、ハサミの開き具合によって「カット」か「ループ」かが決まります。
・ハサミが開いた状態 → ループ

・ハサミが閉じた状態 → カット
つまり、
ハサミの閉じ具合の調整ですべてが決まります。
カット → ループ への切り替え方法
「ループで打ち込みたい」時はこちら。
手順① 六角ネジをゆるめる
・ガン上部の六角ネジを、付属の六角レンチで反時計回りに少しだけ(約半回転)回します。
ゆるめすぎるとパーツが外れやすくなるので注意!
手順② ギアを回して位置を調整

・ギアを回し、ハサミが開いた状態のまま、いちばん上(頂点)にくる位置に合わせます。
手順③ 六角ネジをしっかり締める

・位置が決まったら、六角ネジを 時計回りにしっかり締める。
これで ループ設定は完了です。
設定できたらギアを回して確認してみましょう。
ハサミが頂点にきたときに、開いたままで下に下がっていったら、うまく調整できています!
ループ → カット への切り替え方法
「カットに戻したい」時はこちら。
手順① 六角ネジをゆるめる
・カット→ループと同じく、六角ネジを反時計回りに約半回転ほどゆるめます。
手順② ギアを回して位置を合わせる
・ギアを回し、ハサミが頂点にくる位置に合わせます。
手順③ ハサミを指で閉じて調整
・指でハサミを軽く閉じ、適切な閉じ具合を調整します。
ここが一番大事なポイントです。
手順④ 六角ネジをしっかり締める
・閉じ具合の調整ができたら、六角ネジを 時計回りにしっかり締める。
「適切な閉じ具合」とは?
ハサミの閉じ具合は、閉めすぎても・開きすぎてもNGです。
理想の状態
・完全に閉じきらない
・約1mmほど、余裕がある状態
この「少し余白がある状態」が、
毛糸がきれいに切れて、打ち込みが安定します。
よくある失敗と原因
失敗①:カットパイルの設定にしたのに毛糸が切れない

原因:ハサミが開きすぎの可能性があります

→ 1mmの余白を意識して再調整してみましょう。
失敗②:ループパイルの設定にしたのに、所々カットしてしまう

原因:ハサミが頂点にきたときに完全に開いた状態をキープできておらず、少し閉じてしまっている可能性があります

→ ハサミを調整する際に開き切った状態のまま、いちばん上(頂点)にくる位置でしっかり六角ネジを閉めましょう。
まとめ|切り替えは「ゆっくり・慎重に」
AK-DUOの切り替えは、難しい作業ではありません。
・電源OFFを忘れない
・ネジをゆるめすぎない
・ハサミの閉じ具合を大事にする
この3つを意識するだけで、失敗はぐっと減ります!
「なんか調子が変だな?」と思ったら、焦らず、もう一度最初から確認してみてください。
RUGMATAGではこれからも、
「タフティングの疑問が解決できる」
「読んだらすぐ作りたくなる」
そんなコンテンツをお届けしていきます。
次回の更新も、ぜひ楽しみにしていてくださいね!