撹拌なし・ありでどう変わる?タフティング用接着剤の使い方比較

撹拌なし・ありでどう変わる?タフティング用接着剤の使い方比較

こんにちは。大阪でタフティングのワークショップと機材・資材販売の専門店を運営している RUGMATAG(ラグマタグ)です。

ラグづくりの仕上げに欠かせない「接着剤」。

実は、使い方によって仕上がりが大きく変わるって知っていましたか?


接着剤(RADITEX/防ダニ)の使い方について、

お客様からよくいただく質問がこちら▼


「撹拌(泡立て)するとどう変わるの?」

「そのまま使っても大丈夫?」


結論から言うと、攪拌してもしなくてもどちらでも使えます!

でも、泡立てるかどうかで“塗りやすさ・仕上がり・コスパ”がかなり変わります。

 

今回は、ラグマタグで人気の接着剤(防ダニ)を使って、撹拌なし・ありの2パターンを実際に比較してみました!

検証条件

作品サイズ:約25cm × 25cm

使用接着剤:タフティング用バッキング剤(ラグ用接着剤)防ダニ成分配合(撹拌なし/あり各200gずつ)

他条件:すべて同じ


撹拌なし(そのまま使用)

撹拌なしの接着剤をラグ裏面に塗布しているシーン。伸びが悪くムラになっている

準備が簡単で、すぐ塗れるのがメリット!

ただし液体のままだと伸びがやや悪く、均一に塗るのに少し手間がかかります。その為塗り広げるときはスピードが大事。


とはいえ、小さめサイズの作品なら十分きれいに仕上げられます。

ミキサーもいらず、準備・付けがラクなのが魅力です。

撹拌あり(泡立てて使用)

撹拌ありの接着剤をラグ裏面にヘラで塗布しているシーン。均一に広がりやすいミキサーで空気を含ませて“ホイップ状”にした接着剤は、ふわふわで軽く、スーッと均一に広がります。

ミキサーで撹拌した直後のタフティング接着剤。気泡を多く含み、ふわっとした状態になっている泡立てることで表面に厚みのある層ができ、裏地(メッシュ)とも密着しやすくなります。

 

準備と片付けの手間は少しかかりますが、作業効率の良さを考えると、むしろ時短につながるほど快適!

IMG_0407 2.jpeg
撹拌なし(左)と撹拌あり(右)のラグ裏面比較。撹拌ありは白く覆われ、撹拌なしは透けて見える

泡立てなし(左)、泡立てあり(右)のメッシュ貼り付け乾燥前の見た目

 


使用量とコスパの違い

撹拌なし

約130g使用

約70g残り

使用量が多く、重めの仕上がり

撹拌あり

約77g使用

約123g残り

少ない量でしっかりカバー!軽くて経済的

 

撹拌なしの接着剤残量を計量中。70gと表示され、消費量が多いことが分かる

泡立てなし:130g消費(200g中70g残り)

撹拌後のタフティング接着剤を計量中。秤には123gと表示され、撹拌で消費量が抑えられていることがわかる

泡立てあり:77g消費(200g中123g残り)

 

泡立てることで接着剤が2〜3倍に膨らみ、使用量が約4割も節約できます!

コスパを重視する方にもおすすめです。


乾燥後の仕上がり比較

質感がわかりやすい動画もぜひ参考にご覧ください。


撹拌なし

撹拌なしで仕上げたラグを手でもちあげている様子。反発が強く硬さが感じられる

・やや硬めで、丸めると反発して戻る感触

・しっかりとした質感で、厚みのある仕上がり

・滑り止め効果は控えめ

撹拌なしで仕上げたタフティングラグを計量。重量は150gで、厚みがあり硬めの仕上がり

 

重さ:約150g


撹拌あり

撹拌ありで仕上げたタフティングラグを手で曲げている様子。柔らかくしなやかで、そのまま形を維持できる仕上がり

・柔らかく、軽やかな仕上がり

・ゴムのような弾力としなやかさ

・滑り止め効果が高く、床への密着感も◎

撹拌ありで仕上げたタフティングラグを丸めて計量。重量は120gで、柔らかく軽い仕上がり

重さ:約120g


泡立てるメリットまとめ

✔ 使用量を減らしてコスパ◎

✔ 均一に塗りやすく、作業効率アップ

✔ 滑り止め効果が高まる

✔ 軽く柔らかい仕上がりに


泡立てずに使うときのポイント

・手早く、均一に塗るように注意

・やや硬めで重厚感のある仕上がり

・滑り止め効果は控えめ

撹拌なしでも問題なく使えますが、

軽さ・柔らかさ・滑り止め・コスパのバランスを取りたいなら“撹拌あり”がおすすめ!


使用量の目安(60cm × 60cm)

条件

使用量の目安

撹拌あり

約400~450g

撹拌なし

約700~750g

同じサイズでも、撹拌(泡立て)ありのほうが使用量を大幅に抑えられ、軽く仕上がり、滑り止めも効きやすくなります。


おわりに

泡立てるかどうかで、接着剤の使い心地も仕上がりもこんなに変わります。

・準備片付けの手軽さ重視派 → 撹拌なし

コスパ/滑り止め重視派 → 撹拌あり


作品のサイズや用途にあわせて、

あなたに合った方法をぜひ試してみてください!


RUGMATAGではこれからも、
「タフティングの制作にすぐ活かせる情報」をお届けしていきます。
次回の更新もぜひお楽しみに!

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