Tufter's Voice#04|BIG FIELD(ビッグフィールド)
Share
タフティングを続ける人の、リアルな声。
Tufter's Voice #04
タフティングを趣味や仕事で続ける方に聞く、インタビューシリーズ。
第4回目のゲストは、
静岡県で活動する BIG FIELD さんです。
仕事を終えたあと、向かうのは自宅のガレージ。
トラック整備士として働くBIG FIELDさんにとって、そこは仕事とはまた違う、自分の好きなものを形にしていく制作場所です。

ガレージに似合うアメリカン雑貨のような作品や、空間の印象を変える存在感のあるラグを制作しながら、現在はイベント出店を中心に、販売・展示・ワークショップまで活動を広げています。

もともとは、人と関わることが得意ではなかったそう。
けれどタフティングを始めたことで、作品を見に来てくれる人ができ、イベントで新しい出会いが生まれ、自分のブランド「TOGGLE」も立ち上がりました。
今回は、タフティングを始めたきっかけ、整備士として働きながら制作を続ける日々、作品づくりへのこだわり、そしてこれからの夢まで伺いました。
自己紹介
活動名/地域
BIG FIELD / 静岡県
今の活動
イベント出店をメインに販売や展示、ワークショップ
普段のお仕事
トラックの整備士
制作頻度
できるだけ毎日
Instagram: @rug_bigfield

作品や活動のスタイルやテーマ
ガレージに合う、男性が好きそうなアメリカン雑貨のような物作り。


ブランド「TOGGLE」に込めた想い
立ち上げたブランド名は、TOGGLE(トグル)。

トグルスイッチとは、電気の回路を切り替えるスイッチのことです。
仕事、家族、趣味、ひとりの時間。
日々の中には、誰にでも自分自身を切り替える“スイッチ”のようなものがあると感じています。
自分にとって、タフティングもそのひとつ。
TOGGLEでは、ラグに限らず、自分の好きなことを形にしていきたいと思っています。
タフに使える、TOGGLEのロゴラグ
そんなTOGGLEのブランドロゴを形にしたラグには、RUGMATAGさんの WOOL100%毛糸 を使用しています。

「タフにガシガシ使ってもらいたい」
その想いから選んだのが、丈夫でずっしりとした質感のウール毛糸です。
はじめの一歩
タフティングを始めたきっかけ
子育ても落ち着いてきた30代半ば。
仕事を終えて家に帰り、晩ご飯を食べたあと、ソファーでダラダラとインスタやサブスクを見て過ごす毎日でした。
週末の朝イチに友達とサーフィンに行くのが唯一の楽しみ。
ごく普通のサラリーマンでした。
そんな中、10年以上一緒に仕事をしていた、ひとつ年下の後輩が趣味でカメラを始めました。
お互いのことをなんでも知っているはずの後輩が、自分の知らない人のことや出来事を楽しそうに話していて、人が変わったかのようでした。
そして、その趣味が高じてカメラマンとして起業すると言い出し、退職。
身近にいた同級生たちも、独立したり、事業を立ち上げたり。
周りのみんなから、自分だけ取り残されているような気がしていました。
何か自分も始めたい。
そんな漠然とした思いを抱えながら、いつものようにインスタを見ていると、手作りでラグマットを作る動画を発見しました。
「これだ」と思い、気になってすぐに道具を購入。まずは趣味としてタフティングを始めました。
何かを変えたい。自分も動き出したい。
その気持ちが、タフティングを始める最初のきっかけになりました。
最初の作品
最初に作ったものは、家族一人ひとりに、好きなキャラクターや好きなデザインを制作。
子どもたち:25×25cmの座布団サイズ
自分と妻:洗面台のところに敷く約20×40cmのマット
制作時間:一週間ほど


感想は、「最初だからこんなもんでしょ」って感じでした(笑)
三年たった今でも、子どもたちの椅子に座布団として使ってくれています。
(ボロボロですが、嬉しいです)
初期費用と最初に揃えたもの
タフティングガン(AK-1)約34,000円
バリカン・ハサミ・糸巻き器約15,000円
2×4の角材約3,000円
プロジェクター約5,000円
毛糸・糊・下地・裏地など約30,000円
合計約90,000円
作業環境・不安と対策
作業場所
作業場所は、自宅の6畳ほどのガレージ。

角材を固定させてフレームをクランプで固定させ、常設しています。
片付けが苦手なので、収納方法は今後の課題です。
道具が壊れない程度に保管しております。

音の感じ方と対策
タフティングガンの音は、そこまで大きな音ではないと思います。
よくドライヤーの音と同じくらいと言われていますが、個人的にはドライヤーよりは静かだと感じています。
むしろ、仕上げのときに使うバリカンや、糊を撹拌するときのミキサーの方が音は大きい気がします。
田舎の戸建てに住んでいて、住宅が密集していないこともあり、夜遅くに作業をしても迷惑になりにくい環境です。そのため、音に関してはあまり対策はしていません。
ただ、木材を突っ張ってフレームを設置しているため、ガンを使っているときの振動は家に響いているみたいです。
家族は最初こそ気になっていたようですが、今ではもう慣れてくれました。
始める前の不安と、実際どうだったか
始める際の初期費用は、決して安いものではないと思います。
ただ、ものすごく高いものでもなく、手の届く範囲だったので、個人的には始めやすいものだと感じました。
一方で、作品を作ったあとに一体どうしたらいいのかがわからず、無駄になってしまうのではないかという不安もありました。
最初は、作ったものを友人や知人にプレゼントしていました。
すると、イベントを主催している方を紹介してもらう機会があり、そこから少しずつ活動の幅が広がっていきました。
タフティングで変わったこと
タフティングをやって一番良かったこと
元々、人と関わることが苦手でした。
今、整備士として働いているのも、それが理由のひとつです。
そんな自分を変えるために、何かを始めようと決めました。
それが、タフティングでした。
タフティングを始める前と後では、人とのつながりがものすごく変わりました。
自分の作品を気に入ってくれた方が会いに来てくれたり、もう会うことはないと思っていた高校時代のバイト先の先輩たちと再会できたり。
そこからさらに、たくさんの人とつながるきっかけも生まれました。
今では、新しい出会いを自ら求めるようになり、行動範囲も広がっていきました。
自分を変えるという目標は、達成できたと思います。
僕の中でタフティングとは、好きなデザインを2次元から3次元に具現化できる、素晴らしい技術だと思っています。
イラストや絵が描けなくても、最初は自分の好きなものをラグに変えることができる。慣れてきたら、自分のアイデアをラグにすることもできる。
そして、その作品を見て「かっこいい」とか「かわいい」と言っていただけること。それが、一番嬉しいことです。
つくったラグはどうしてますか?
イベントに出店して販売しています。
たまにオーダーを受けることもあります。
将来的にはネット販売も検討していますが、やはり実際に見て、触れて、納得していただいた方に購入していただきたいと思っています。

そのため、しばらくはイベントに出店し、お客様と直接お話ししながら販売するスタイルを続けていきたいです。
イベントで広がる、タフティングの楽しさ
静岡で開催された、庭師とアートのイベント 「術」 では、来場者の方にタフティングを体験してもらう企画を行いました。

イベントロゴの周りに、参加してくれた方が自由に糸を打ち込んでいくスタイルです。
たくさんの方に体験してもらうことができました。
タフティングを始めてからの“自分の変化”
目標ができました。もうすぐ40歳になるのですが、
40代を人生で一番充実した
10年間にしたい!
これが今の目標です。
活動を通して出会ってきた方々は、
自分より年上の方も多く、その中でも40代の人たちが全力で楽しんでいる姿を見て、憧れを感じました。
子どもも手が離れていく時期で、自分の時間も増えていく。
だからこそ、40代を思いきり楽しみたいと思っています。
この目標ができたのも、タフティングを始めたからです。
素材で変わる、作品の見え方
作品によって、使う毛糸を選び分けています。
色の幅を活かして“魅せるラグ”を作りたいときには、RUGMATAGさんで販売している MB210アクリル毛糸 を使用しています。


色の種類が多いので、作品に迫力を出したいときや、細かい色の表現をしたいときにも使いやすいです。
肌触りも柔らかく、ホコリも出にくいので、最高です。
これから
これから挑戦したい作品・活動
いくつか挑戦したいことがあります。
1. ブランドのグッズ展開
自分のブランドを立ち上げたので、ラグに限らずいろんなグッズを展開していきたいです。
2. 個展を開く
後輩のカメラマンや、周りのアーティストの方が個展を開いているのを見て、いつか自分も個展をしたいと思うようになりました。
そして、「在廊してます」と言いたいです。「在廊してます」って、めちゃくちゃかっこいいと感じたので。
3. 海外への販売
パイプ椅子の背もたれと座面にラグをつけた作品が、ありがたいことに海外の方から好評で、もしかしたら売れるのではないかと少し期待しています。
ハードルは高いと思いますが、いつか挑戦してみたいです。

これからタフティングを始めたい人へ
まずは、一度ワークショップができる所で体感してみるといいと思います。
道具を揃えることは、お金と時間と場所を使います。
YouTubeやSNSなど独学でもできるのですが、やはりタフティングをやっている方から直接教えてもらった方がいいです。
醍醐味であるガンで打っていく作業は楽しいのですが、そのあとの下処理だったり糊をつける作業で苦戦すると思います。
万が一、自分には向いていないと感じた時に、道具を揃えてからではがっかりしてしまいます。
プロの方に正しいやり方と良い道具を教えてもらえば、タフティングの面白さや奥深さがわかると思いますよ。
是非、ラグマタグさんでワークショップを。
RUGMATAGは、タフティングを楽しく快適に続ける人が増える活動に注力しています。
Tufter's Voice は、タフティングを始めたい人にとっての「具体的なイメージ」となり、出演者の方の作品・活動の紹介にもつながるコンテンツを目指しています。
BIG FIELDさんのお話から伝わってくるのは、タフティングが単なるものづくりではなく、自分の時間や人とのつながりを変えてくれるきっかけにもなるということ。
「何かを始めたい」
「自分の好きなものを形にしたい」
「作品を通して人とつながりたい」
そんな気持ちがある方にとって、タフティングはきっとひとつのスイッチになってくれるはずです。
そして、作りたいものを形にしていくうえで大切になるのが、作品に合った毛糸選び。

日常の中でタフに使えるラグにしたいのか。
色の表現を活かして、“魅せるラグ”にしたいのか。
作りたい作品に合わせて毛糸を選ぶことで、ラグの雰囲気や使い心地は大きく変わります。
RUGMATAGでは、耐久性に優れた WOOL100%毛糸 から、MIXカラーやグラデーション表現も楽しめる MB210アクリル毛糸 まで、作りたい作品に合わせて選べる毛糸をご用意しています。
自分の好きなものを、ちゃんと形にするために。
ぜひ、作品に合わせた毛糸選びも楽しんでみてください。