Tufter's Voice#06|101rug(イチマルイチラグ)
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タフティングを続ける人の、リアルな声。
Tufter's Voice #06
タフティングを趣味や仕事で続ける方に聞く、インタビューシリーズ。
第6回目のゲストは、
秋田・宮城で活動する 101rug(イチマルイチラグ) さんです。
ご結婚を機に、新生活で使うインテリアを「自分たちの手で作ってみたい」。
そんな気持ちから玄関ラグを一枚作ったことが、101rugさんとタフティングの出会いでした。
それから約3年。今ではオーダーメイド・WEB販売・イベント出店を軸に、毎日タフティングに向き合う作家として活動されています。

今回はそんな101rugさんに、制作環境/毛糸選びや道具へのこだわり/タフティングを通して変わったことまで伺いました。
自己紹介
活動名/地域
101rug / 秋田・宮城
タフティング歴
約3年
今の活動
オーダーメイド、WEB販売、イベント出店
普段のお仕事(前職)
アパレル店員
制作頻度
月に2〜15枚ほど/毎日活動しています
「101rug(イチマルイチラグ)」という名前の由来は?
当時住んでいたハイツの一室からタフティングがスタートした事と、自身が元旦生まれで「1」という字が好きなのでこの名前になりました!

作品や活動のスタイルやテーマ
「もっとお気に入りの空間に」をテーマにラグ制作をしています。
色は毛糸そのものの発色、質感が好きなので、単色でも映える形を意識し、混ぜずに配色のバランスを見て制作することが多いです。
小物置きサイズからお部屋に敷く用までサイズはさまざまで、「明日からでもこの場所で使えそう!」と、年齢や性別を問わずどんな方でも自由に使いやすい形を意識しています。

はじめたきっかけ
デザイン系の高校を卒業後、アパレル会社に就職。ものの良さを知る大切さや、商品の見せ方・伝え方、お客様の声を知ることなど、たくさんのことを学びました。
結婚を機に、新生活で使うインテリアを探していたところ、「自分たちでラグを作ってみたい」という気持ちからタフティングを始めました。
最初の作品
サイズ:縦40cm × 横60cm(玄関ラグサイズ)

制作時間:約8時間
感想:3年前、お家で使うために作りましたが、本当に丈夫で今もしっかり活躍してくれています。引っ越してもこのラグを敷くと自分のテリトリー感が出て、安心します!
難しかったこと/これならできそうと感じたこと
思っていたより難しかったのは、毛の密度の調整です。打ったはいいものの、表から見るとスカスカの状態になることが多かったです。
RUGMATAGさんのマスターコースに参加させていただいたことで、布貼り、打ち込む目の間隔の基準、手触りでチェックする方法などを知ることができ、そこからかなり安定しました!
反対に「自分にもできそう」と思ったのは、難しいデザインでなくても、とにかく自由に作って作業工程の場数を踏むこと。作業のルーティンに慣れてからは、制作がスムーズになりました。
初期費用と最初に揃えたもの
初期費用:おおよそ60万円ほど
最初に揃えたもの:タフティングガン、ウール毛糸全色、プロジェクター、アルミフレームスターターセット、ハサミ、バリカン、ラテックス、裏地、タフティングクロス、ベンチ(フレーム固定用)、玉巻機、カーペットトリマー、毛糸サンプル、ハンドミキサー、グルーガン、防音床シート など
アパレル退職後、お家でできる仕事をしてみたいという気持ちが生まれたこと、タフティングのアイテムを買い揃えるなら一時的な体験感覚ではなく、できる限りやり続けたいとその時点で思っていたので、夫にも相談の上思い切ってスタートすることになりました!

高額にはなりますが、毛糸を全色購入したのは、どの色味も可愛くて絞りきれなかったことと、「タフティングをやるならとことんやりたい」という気持ちがあったからです。
当時は、まずお家用のラグを作ったあと、ゆくゆくはWEB販売を通して仕事にしていけたらいいなと、ほんのり考えていました。
作業場所
お家の中で作業するときは、部屋の一室を完全な制作場所として使用し、オフストアで買ったベンチに枠を固定しています。完成品や毛糸のストックは幅をとるので、クリアケースに入れて押し入れに収納。出店の日はそのまま車に詰め込めるのも良いところです。


タフティングガンを使わないときは、フレームの横に引っ掛けられる場所を取り付けて、S字フックで吊るしています。
音の感じ方と対策
窓に防音シートを貼り付けて、部屋のドアは締め切った状態で作業しています。
体感はドライヤーより静かですが、振動があるので基本は日中のみの作業。フレームの土台となるベンチは、かなり重めのずっしりしたものを選びました。

はじめる前の不安と、実際どうだったか
費用は、欲しい毛糸を絞ればかなり抑えられるかなと思います(笑)。制作は本当にコツコツですが、進めればいつかは終わるな〜!という感じです。慣れてからは「ガンを打つならずっと打つ、バリカンならずっとバリカン」のターンで効率アップを狙っています。

スペース的には、一部屋まるっと使えるところがあると毎回片付けが必要ないので、とりあえず安心です!
ラグの仕上げは細部までこだわりますが、小さいところなど永遠に気にしていられるので(笑)、完成後はメンテナンス方法をお客様にもお伝えし、ご協力いただいています。
最初に用意してよかった/おすすめの道具
タフティングガンが命なので、メンテナンスする際のオイル、エアースプレー、綿棒、ブラシあたりは、始めからあったほうが絶対にいいです。
材料とは別になりますが、フレームや毛糸を飾っている壁などに、一緒に人形とかも飾るとちょっとテンションが上がります!

モチベーションが下がった時期と、また作りたいと思えたきっかけ
オーダーメイドでデザイン制作から承ることも多いので、1人では作業が進まず停滞してしまい、お客様をお待たせしているときは、少しモチベーションが下がってしまうこともありました。
デイスケジュールを立てて、どんな小さなことでもいいのでチェックしていくと、プチ達成感を味わえて頑張れます。

時には全く作業をしない日を作ると、意外と次の日「やりたい!」とエンジン全開になれたり。作業中、集中力が持たないときは音楽を聴いたり、最近はマユリカさんのポッドキャストを聴きながら制作に励んでいます。
「自分らしさが出たな」と感じる作品
「なまこ」と「ミラー」は、特に自分らしさが出ているアイテムだと思います。
なまこ


ミラー


作品に使う毛糸を選ぶとき、意識していること
毛糸そのものの色味や素材感を活かした作品を作りたいと思っているので、基本は色々混ぜすぎず、単色で作っても「可愛い〜!」と自分が思えるかで決めることが多いです。
オーダーに関しては、いかに元デザインのイメージに近づけられるかと、使用用途に合わせてウールかアクリルかをご提案させていただいています。
「作品づくりがしやすくなった」と感じた道具
裏地のメッシュと集塵機です。
制作を始めた当初は、別で貼り付けるタイプの裏地を購入していましたが、専用の接着剤との組み合わせで滑り止め効果の出せるメッシュを使うようになってから仕上がりも良くなり、本当に良かったです。

ラグを何枚か同時進行で作ることが増えてからは、集塵機があると毛くずを吸い取りやすく飛び散りにくいので、ストレスフリーになりました。

タフティングをやって一番良かったこと/嬉しかった瞬間
一番良かったことは、アパレル時代の過去の経験が、今に繋がっているなと感じられたことです。
業種は全く違いますが、WEB販売やイベント出店時には、お客様が見やすく商品の良さが伝わる陳列方法を考えたり、対面でリアルなご意見を聞いて次の制作に活かしたり。イベント後は、直近で選んでいただいた作品を振り返りながら、「次はどんなラグがあったら喜んでいただけるか」を分析しています。

オーダーでは、「気持ちを汲み取ってくれてありがとう」など、普段から自身が心掛けていることを言葉にして伝えてもらえたときは、さすがに嬉しすぎて沁みました。
つくったラグはどうしてますか?
現在は、オーダーメイド(ギフト用も含む)の制作と、販売用の2軸がベースになっています。最近は、家で使う用をもっと作りたいなと企んでいます。



タフティングをはじめてからの"自分の変化"
タフティングをはじめてから、自分の好きや性格そのものを表現するものになっていると感じます。

元々、計画を立てることや決められた通りに動くことが苦手で、後先のことを考えずに行動し、ぶっつけ本番で失敗→絶望することも多々ありました。ありがたいことに、分からないことを聞けば、いつもRUGMATAGのスタッフさんやタフティング業界の先輩など、周りに助けてくださる方がいて、全て良い経験になっているなと感じています。
タフティングの好きなところは、「あったらいいな」と思ったものを自分で好きなように作れるフリーさ。


同じものを生産しても、一つひとつ違う個性があることが面白くて好きです。101で制作しているラグは、その時思いついたイメージを打ち込むスタイルが多いので、その自由さと自分らしさがフィットして、今も日々のタフティングを楽しめています。
RUGMATAG で購入・利用した中で、お気に入りのアイテムや印象に残っていることはありますか?
作品作りの基本の工程を学ばせて頂いたことで自由にやれることも広がったと感じています。

これから挑戦したい作品/活動
実は、3年間カットパイルオンリーの制作をしてきました。AK-DUOのガンを持っておきながら温めすぎたので(笑)、そろそろループパイルを解放したいなと思っています。
101を既に知ってくださっている方にも、初めましての方にも、バリエーションを楽しんでいただけると嬉しいです。
これからタフティングを始めたい人へひとこと!
タフティングを始めて、楽しいだけでは事足りないほど、いろんな感情を味わえました。室内の一部屋から始まったことが、今では自分の人生をとても豊かにしてくれています。

こつこつ地道に取り組みつつ、時にはストレス発散も兼ねて打ちまくっていきましょー! 私もまだまだ頑張ります!
RUGMATAGは、タフティングを楽しく快適に続ける人が増える活動に注力しています。
Tufter's Voice は、タフティングを始めたい人にとっての「具体的なイメージ」となり、出演者の方の作品・活動の紹介にもつながるコンテンツを目指しています。
101rugさんが最初に揃えたもののひとつが、RUGMATAGのウール毛糸(全色)。
「毛糸そのものの発色や質感を活かしたい」「単色でも映える形に」という101rugさんの作品づくりを支えています。

RUGMATAGのニュージーランド産ウール100%毛糸は、しっかりとした質感と耐久性が魅力。丈夫で長く愛せるラグづくりにぴったりです。
マスターコースで基本の工程を学んだことも、101rugさんにとって制作の幅が広がるきっかけのひとつに。
これからタフティングを始めてみたい方や、自己流で少し不安がある方は、まずはホームタフティングマスターコースで基本の流れを体験してみるのもおすすめです。

